まるごと青森 marugoto.exblog.jp ブログトップファンになる画像一覧

「すまし」でいただく焼き畑農法のお蕎麦 ~八戸市南郷区 山 の楽校~

いよいよ来週は大晦日。
細く長く健康に暮らせますようにと縁起を担いで年越し蕎麦をいただく方も多いのではないかと思います。
ということで、少々気が早いのですが、とっても美味しいお蕎麦を今月いただいたのでご紹介します。

場所は八戸市南郷区、山の楽校
d0007875_9374574.jpg
こちらで半世紀ぶりに復活したのが焼き畑農法
d0007875_938984.jpg
この地域では、焼き畑のことを荒木を起こすことから「荒木起こし」というそうで、80歳代の女性にお聞きしたところ、「ひとり(の男性)にひとりオナゴ(女性)ついで、スキで荒木(木の根)をとっくり返して(ひっくり返して)、畝つくって、種ッコ植えで・・・」って懐かしそうに優しい南部弁で教えてくれました。
ちなみに、作業の合間に食べる「こびりっこ」(10時と3時のおやつ)は蕎麦餅だったそうです。

焼き畑の復活はこの夏。
赤松を中心とした雑木林を伐採し、8月上旬に畑を焼いたそうですが、本来の荒木起こしは5月上旬頃とのこと。
活動初年度ということや、梅雨がなかなか明けなかったということで、遅くなってしまったそうです。
植えたものは、南郷の特産品でもあるお蕎麦。
来年は、本来の時期に実施してみて、その違いも検証してみるそうです。

当時は、種松を残しながら伐採した赤松や栗は建材や燃料として利用され、焼き畑により作物を栽培し、また山に戻す・・・。
燃料、食料、衣類など人間の営みは全て山の恵みから成り立っていたそうで、焼き畑というのは山を再生させるシステム。
林業が林業として成立しなくなったころから、減ってしまったそうです。

さてさて、この日、朝から地域の女性を中心に昔ながらの手作業で階上早生のお蕎麦を調理してくれました。

まず、10月下旬に収穫し、乾燥させておいたお蕎麦を「まどり」という木製の道具で打ち、
d0007875_9383155.jpg
「箕(み)」という大きなザルのような道具でゴミを飛ばし、
d0007875_9384913.jpg
更に「唐箕(とうみ)」という道具で3段階の重さ(実の入り具合)に選別。
d0007875_939417.jpg
屋内に会場を移し、石臼で殻ごと挽く「挽きぐるみ」という方法で、3度挽きます。
d0007875_9392124.jpg
なんと3度挽くのに2時間かかりました~~。
1度目は白い、3度目には黒い粉となり、それを合わせたもので、蕎麦打ちをします。
3度目の三番粉が、甘みや香りを出してくれるんだそうです。

一番粉から三番粉までを合わせた粉に熱湯、水と順番に加えながら打つと会場に蕎麦の香りが♪
d0007875_9393793.jpg
そして、調理場では、タレの作成。
このタレに特徴があるんですよ!!
それは「すまし」
お湯の中に味噌を溶かし、火にかけプクプクとし出したら、サラシにいれ、ポトポトとゆっくり濾します。
d0007875_9395152.jpg
それと、昆布、いわしの煮干、人参、ごぼうでとった出汁とを合わせれば、タレの完成♪

挽きたて、打ちたて、茹でたての蕎麦をお碗にいれ、「すまし」をさっとかけ、ちょんとネギをのせて、いっただっきま~~す♪
d0007875_940753.jpg
醤油でいただくお蕎麦より、口当たりがまろやか♪
コシのある色の黒いお蕎麦を口に含み、噛みしめると、口にふわ~~っと香りも広がり、おばあちゃんたちが朝早くから準備して作ってくださったことに、心から感謝。

作ってくださった地域のおばあちゃんも「甘みがあって美味しい」と言いながら、ありがたそうに食べていらっしゃいました。
d0007875_9402545.jpg
そりゃそうですよね。10時から作業を開始し、いただいたのは2時近かったですから、当然です。
ちなみに、この「すまし」でいただく島守スタイルは、当時の南部地方では、よく振る舞いとしていただいていたそうで、これが「わんこ蕎麦」の原型なんですって。
4年後には、農家レストランの開設を目指しているそうですから、楽しみですね。
d0007875_9404339.jpg

おばあちゃんたち、美味しいお蕎麦、本当にありがとうございました。
by Kuu

《山の楽校》
八戸市南郷区大字島守字北の畑6-2
0178-82-2222
開校時間 8:30-16:30
休校日  毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日-1月3日
by marugoto_aomori | 2009-12-24 09:36 | あるあるこんなもの | Comments(4)
Commented by ポン太 at 2009-12-26 23:52 x
年に数回ここに行くんですが、すましで食べる蕎麦があるなんて知りませんでした。
これはちょっとしたイベントだったんでしょうか?

それにしても皆さんふくよかで幸せそうな婆ちゃんたちですね(^0^*
Commented by marugoto_aomori at 2009-12-28 10:23
>ポン太さま
ポン太さんもチビちゃんと一緒に、蕎麦打ちにいかれている記事アップされたりしてましたよね。
その記事など見ながら気になっていた場所だったので、今回、「すましで食べるお蕎麦」の企画のお話しをいただいた時は、行かなくちゃって思って。「すまし」は、この地方で古くから食べられていたものだそうで、遡れば、まだ醤油がなかった時代から日本では味噌のタレ「すまし」で食べていたという記録が残っているそうで、江戸でも蕎麦を味噌で食べていたらしいですよ~~。

おばあちゃんたち、ほわっ~~としてて神々しくって、お人形さんのようでした。話している南部弁も、流暢で流暢で、ネイティブ南部人の私でも最初はヒアリングに苦労しました(笑)。
たまに南部弁にどっぷり浸るのもいいですね。
Commented by ジャミン at 2010-01-02 18:04 x
新年 明けましておめでとうございます♪
今年も宜しくお願いします♪
昨年はまるごと青森さんのお陰で沢山の美味しい情報や、色んな情報を知ることが出来てとても感謝してます♪
いつも参考にさせて頂いておりました(*^_^*)
今年もまた沢山の青森情報楽しみにしてます♪
お蕎麦すんごく美味しそうですね~!食べたいです(^o^)
Commented by marugoto_aomori at 2010-01-04 08:49
>ジャミンさま
明けましておめでとうございます。
昨年もお世話になりました。今年も情報交換させてくださいね。
お蕎麦は、三たての美味しさ、すましの旨さに、おばあちゃんの可愛らしさが更に加わり、なんともいえない幸せな味でした♪
早くこれがいただける農家レストランできるといいなぁと、首を長~~くして待っているところです。


青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です


by marugoto_aomori

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

検索

カテゴリ

全体
おいしい食材
あるあるこんなもの
青森の旅
ちょっと「立ち寄り」
青森食べ歩き
手しごと
東京の「あおもり」
街歩き
青森のアート
青森人
その他
未分類

最新のコメント

ぷるみえさん、いつもご愛..
by marugoto_aomori at 20:46
こんにちは。 いつも楽..
by ぷるみえ at 08:55
そうですね。地元の食材を..
by marugoto_aomori at 12:48
はじめまして。 検索し..
by saku at 14:03
> 通りすがりの隣県民さ..
by marugoto_aomori at 19:10

最新のトラックバック

http://venus..
from http://venusco..
venussome.co..
from venussome.com/..
venusgood.co..
from venusgood.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://while..
from http://whileli..

タグ

(421)
(272)
(242)
(160)
(125)
(110)
(92)
(88)
(86)
(80)
(73)
(71)
(67)
(52)
(50)
(40)
(38)
(34)
(31)
(21)

以前の記事

2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
more...

【お知らせ】

○まるごと青森Facebookページ始めました。登録がある方はもちろん、ない方も登録して下記ページで「いいね」のクリックして、まるごと青森ブログともどもご愛顧をよろしくお願いいたします。
まるごと青森FBページ

○記事に登場する人物・制作物等一切の内容に対する誹謗中傷や記事の内容に直接関係のないコメントやトラックバックについては、削除いたします。あらかじめご了承ください。

記事ランキング