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ねぶた制作の総仕上げ~台上げ

毎年8月2日から7日まで開催される青森ねぶた祭り。
祭りの主役は、ねぶた師と呼ばれる制作者によって作られる大型ねぶたです。
ねぶた祭りは夏の祭りですが、実は、ねぶた制作は、前の年の祭りが終わるとすぐ始まります。
ねぶた師が、一年の時と体力と精神力の全てをかけて制作する大型ねぶた、その制作の仕上げが「台上げ」です。
ねぶたは、内部に灯り(電球や蛍光灯、LED)が入るので、バッテリーを積んだ台車にのせて運行しますが、台車にのせる作業を台上げと言います。
アスパム隣のラッセランドでは、7月中旬から下旬まで順次台上げが行われます。
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台上げの時は、各運行団体から40~50人の人が集まります。(写真はNTTねぶた、制作者は北村春一さんです。)
係の方の号令の下、沢山の人が力をあわせて、ゆっくりゆっくりねぶたを移動させ、人力で台車に上げていきます。
通常、ねぶたは台に上げやすいように、いくつかのパーツに分かれていますので、一つあげては、「海側に何センチ」「アスパム側に何センチ」という感じで微調整します。
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このねぶたは、左端の人が転んでいる構図なのですが、リアルな転倒シーンです。
この後ろ姿は「見送り」が乗ると隠れてしまうので、ねぶたの前半分だけが台に上がった状態でなければ見られません。今だけです。
それにしても、隠れてしまう部分なのに、何と丁寧に作られているのでしょう!
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二つに分けて作られていた見送りの、足の位置が無事に決まりました。お見事!

ねぶた師によって大切に作られ、多くの人の手によって台上げされたねぶたを前に、皆さん笑顔です。それにしてもすごい迫力。
命を吹き込まれたというのは、こういうことなのでしょうね。
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このねぶたを制作した北村春一さんは、ねぶた師デビューして3年目の若手。
今年のねぶたは「構図」に一番こだわったと言います。
過去に1度同じ題材のねぶたが作られたことがあったそうですが、北村春一さんオリジナルの、独創的な構図です。

大型ねぶたの制作には1年かかると書きましたが、ねぶた師は、前年のねぶたが終わると次の年のねぶたの構想を考えるそうです。そして、年末までには下絵(原画)を描きます。下絵はねぶたの設計図です。平面の下絵を下に、ねぶた師は立体のねぶたを制作していきます。
(今年の大型ねぶた全ての原画を、こちらで見ることができます。)

下絵が決まると、まだ雪がたくさん降っている2月に、顔や手、足、槍、刀などのパーツを作り始めます。巨大なねぶたのパーツを、下絵から大きさを計算して、いくつもいくつも針金で作っていきます。そして、ゴールデンウィークの頃、ラッセランドにねぶた小屋が設置されると、パーツを小屋に運び、そこでの作業をスタートさせます。
ねぶた小屋では、角材で支柱を作り、針金や糸を使ってパーツを組み立てて、骨組みを仕上げていきます。骨組みが終わると、内部への電気配線を行って、電球などを取り付け、できあがった骨組み一つ一つに紙を貼っていきます。
(電気や紙貼りの様子は前のブログでもご紹介しています。)

紙を貼った白いねぶたには、ねぶた師が墨を入れていきます。
「書割(かきわり)」といい、ねぶたの表情と動きを作る重要な作業です。
大小さまざまな筆を使って、線をかきわけていきますが、「書割の線は人生の線」とも言われ、ねぶた師の特徴がでるところと言われています。
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2013年のねぶたの面に書割をする北村春一さんです。
立体感と厚みを出すため、何度も筆を重ねるとのこと。
眉の部分を書いていましたが、筆を重ねた前後では印象が全く違いますね。
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そして、作業はろうがき、色付けと進み、全てが終わると本体の作業は終了し、台上げとなります。
そんな台上げを「娘を嫁にやる気持ち」と表現する方もいるようです。
北村春一さんは、「一年かけて、勝負をかけて作ったねぶたが、
こうして無事台上げを迎えて、安堵感のようなものを感じる」とおっしゃっていました。

ラッセランドでは、7月中旬~下旬まで台上げが行われます。
台上げは、大勢の人や重機が出入りしますし、ねぶた師が精魂込めて作り上げたねぶたを仕上げる大切な日です。
見学する際は、作業の邪魔にならないよう、事故やけがのないよう十分御注意下さい。
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さて、台上げは昼間ですが、ねぶたは照明が入ると全く違う物になると言われています。
照明の入った全てのねぶたが見られるのは8月1日の前夜祭。今から待ち遠しいですね。
by Hana
by marugoto_aomori | 2013-07-24 20:25 | 青森のアート | Comments(0)


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