まるごと青森 marugoto.exblog.jp ブログトップファンになる画像一覧

「ああ 湯が滲みてくる」 550年続く湯本

下北半島 津軽海峡 下風呂温泉 (しもふろ・おんせん)

本州最北端「下北半島」。
津軽海峡に面したほぼ中央に、海峡が見える温泉郷「下風呂温泉」があります。

d0007875_1034566.jpg ◇「上風呂の恐山」に下風呂◇
下風呂は、康正3年(1457年)の下北図に「湯本」と記された550年以上の歴史を持つ温泉郷です。アイヌ語の「スマ・フラ」に由来するとされ、スマは岩・石の意、フラは臭いの意で、硫黄が吹き出るため周囲の岩石が臭い所からきたものと言われています。
地元では恐山を「上風呂」に見立て、ここを下風呂とした、とも言われています。

◇室町、江戸、明治へと続く湯治場◇
室町の頃、下風呂は「湯本」と呼ばれていました。
湯本とは、箱根湯本といった古く温泉地に冠せられた言葉で、下風呂も早い時期から温泉で知られたところでした。
江戸期に入ると南部藩公認の湯治場として栄え、明治以降も温泉でにぎわい、下北郡一、人と物が行き交う豊かな風土だったと史書にもあります。

◇文豪「井上靖」が描く「海峡の湯」◇
昭和32年から読売新聞に連載した井上靖の小説「海峡」は下風呂温泉を一躍有名にしました。
綿密な取材をもとに旺盛な作家活動を展開したと言われる作家井上靖は、下風呂温泉に赴き厳寒の下北半島を取材し、その冷え切った体を下風呂温泉で温めていたようです。
下風呂温泉を描いたこんな一文が、この小説「海峡」にあります。

ああ、湯が滲みて来る。

本州の、北の果ての海っぱたで、
雪降り積もる温泉旅館の浴槽に沈んで、
俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる。・・・


◇公衆浴場「大湯」◇
下風呂温泉には湯治場の風情を今に残す二つの共同浴場があります。
下風呂の自由寺に残されている貞享4年(1687年)に書かれた薬師如来記には既に大湯の湯小屋が確認されています。
ひばの板が敷き詰められた歴史を感じさせる大湯は硫黄泉で乳白色。湯花が舞う湯壺から上がれば、朝まで温かく、心も体も癒されます。
湯元の温度は66度。二つある湯壺は、それぞれ加水されていますが、熱い湯と適温の湯に入浴客が調整してくれています。どちらが熱い湯になっているかは、その時々で違うようで手を入れて確認して入ってください。

◇「新湯」◇
発見は寛政年間頃(1800年前後)とされていますが、新湯の名のとおり、一般に利用されたのは大湯に比べ新しい温泉です。
大湯に比して乳白色は薄いのですが、骨の髄から温まると熱心に通う方々で賑わっています。
大湯の湯船は2つありますが、こちらは中心に一つあるこじんまりとした浴場です。
新湯のすぐ上にある湯元の温度はなんと「95度」。
加水して温度を下げて入ります。それでも体に効くと熱心に通い詰めている方々のいる浴場です。

温泉好きの方は是非はしごを・・。byなおき



「花より団子」みたいですが、夏の下風呂と言ったら、やっぱりコレ。。。
d0007875_10401121.jpg

さすがは、下北! うにがデカイんです。
by marugoto_aomori | 2006-07-07 10:45 | 青森の旅 | Comments(6)
Commented by reev at 2006-07-07 12:31
おっす!
コメ一番じゃった。

レトロなポストの近くにある”あさのや”さんで、うに・あわび丼を食べました。美味しかったです。
たしか、今月末あたりに「海峡フロンティア祭り」があって、烏賊様レースもやりますよね。去年行きましたので、今年も行きましょう。
Commented by marugoto_aomori at 2006-07-07 13:04
>reevさま。

お早いお着き、ありがとうございます。
下風呂行ったら、あさの食堂。私もそうです。

うに、うに、うに、うに、うに、・・・こうして5回唱えると
もう堪えきれないくらいうにが食べたくなります。
「うに-あわび丼」、reevさんがうらやまし-。

烏賊様レースと花火大会でおなじみの海峡フロンティアフェスティバルは、今年は「7月15日~17日」ですよ-♪
花火は16日です。 楽しみですね。
Commented by senbeiziru at 2006-07-07 14:03
文章から伝わってきます、なおきさんの力説が!w
さてはここ、気に入ってらっしゃいますね?w

温泉いいですねぇ、青森県は温泉の宝庫だとしみじみ思います。
高級旅館とかじゃなくて、気軽に入れるところが多いですよね青森は。
Commented by marugoto_aomori at 2006-07-07 14:42
>senbeiziruさま。

伝わりました?
よくわかりました。(笑)
そうなんです、超~お気に入りです。

県内でも湯治場情緒、温泉場情緒を残す貴重な町並みと、旅館の方々の人柄、魚のうまさ、湯のよさ、数え上げるとキリのないぐらいの良さをもっているところ。

立ち寄ってサイコー、泊まってサイコー。
ホントはもっともっと伝えたいことがあったんですよ!
井上靖の泊まった宿のこと、烏賊様レースのこと、海峡フロンティアフェスティバルのこと、桑畑湯ん湯んのこと、商店街のお店のこと・・などなど。

ブログなんでいっぺんに全部情報を出す、ボリュームがありすぎて、欲でいただけないので、今回はお湯のことだけにしました。
ですが、また機会を見つけて少しずつですが、ご紹介していきます。
Commented by みちのく温泉マン at 2006-07-08 10:15 x
温泉の素晴らしさは国内TOP級ですけど、ウニシーズンは
世界ランクいりですネ(^○^)

Commented by marugoto_aomori at 2006-07-08 12:43
>みちのく温泉マンさま。

いつもブログ拝見していますよ♪

まるごとブログも久々に温泉ネタにしてみました。
ちょうどイベントも近づいていましたし・・。

うにに反応!ありがとうございます。
温泉にうに、とくれば、もう私なんかは堪りません♪
そういえば、さらにおいしい「いか刺し」もありました。(笑)
またお立ち寄り下さい♪


青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です


by marugoto_aomori

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

検索

カテゴリ

全体
おいしい食材
あるあるこんなもの
青森の旅
ちょっと「立ち寄り」
青森食べ歩き
手しごと
東京の「あおもり」
街歩き
青森のアート
青森人
その他
未分類

最新のコメント

ぷるみえさん、いつもご愛..
by marugoto_aomori at 20:46
こんにちは。 いつも楽..
by ぷるみえ at 08:55
そうですね。地元の食材を..
by marugoto_aomori at 12:48
はじめまして。 検索し..
by saku at 14:03
> 通りすがりの隣県民さ..
by marugoto_aomori at 19:10

最新のトラックバック

http://venus..
from http://venusco..
venussome.co..
from venussome.com/..
venusgood.co..
from venusgood.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://while..
from http://whileli..

タグ

(421)
(272)
(242)
(160)
(125)
(110)
(92)
(88)
(86)
(80)
(73)
(71)
(67)
(52)
(50)
(40)
(38)
(34)
(31)
(21)

以前の記事

2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
more...

【お知らせ】

○まるごと青森Facebookページ始めました。登録がある方はもちろん、ない方も登録して下記ページで「いいね」のクリックして、まるごと青森ブログともどもご愛顧をよろしくお願いいたします。
まるごと青森FBページ

○記事に登場する人物・制作物等一切の内容に対する誹謗中傷や記事の内容に直接関係のないコメントやトラックバックについては、削除いたします。あらかじめご了承ください。

記事ランキング