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唯一無二の職人 中畑文利さん

英語で「japan」と表現される漆は、
日本特有の工芸・塗り物に欠かすことのできない原料ですが、
この漆文化に不可欠の技が唯一青森に残されています。

漆のメッカ・岩手県浄法寺町とも隣接している田子町の中心部、
ガーリックセンターからほど遠くないところに、
鍛冶職人中畑文利さんの住居兼作業場があります。
中は決してきれいとは言えないませんが、
とても雰囲気のある作業場です。
ここで中畑さん作り上げているのは漆掻き用具。
漆掻き用具の鍛冶製品を作る技術は、
現在、中畑さんにしか受け継がれていないのです。d0007875_10313584.jpg
中畑さんは今年で63歳。
田子町に生まれ育ち、中学卒業後から現在まで45年以上、
農鍛冶一筋で暮らしています。
そしてその技術は日本文化を支えるものとして、
文部科学省の保存技術保持者にも選ばれています。

以前、中畑さんとお話をしたとき、中畑さんはこんなことを言ってました。
「今の子どもはあらかじめ造られた部品を組み上げるのに慣れていて、
想像力が乏しくなっている。ゼロから造り出すのに慣れていない。
自分でものを想像し作ると、それが例え不格好なものであっても、
自分の発想が現実に形になったとき、そこに喜びが生まれるものなんだ。」
とても考えさせられる言葉でした。

国産の漆を使った工芸品を見つけたら、
それには間違いなく根っこの部分で
中畑さんの作った道具が関わっているということは、
青森県に住む私にとって、ちょっとした誇りでもあります。

by YOSHIHITO
by marugoto_aomori | 2006-08-25 10:32 | 手しごと | Comments(9)
Commented by kashiwa at 2006-08-25 12:05 x
お~っ!世界に誇る伝統美の蒔絵、に欠かせない人物が我が郷土、青森に存在なさっているとは・・・。
中畑さんなしでは漆工芸はありえないということですね。素晴らしい情報、有難う御座います。
Commented by ぱ〜る at 2006-08-25 12:52 x
いろんな色の漆塗りがあって、いろんな模様の漆塗りがあって、いろんな形の漆塗りがあって、そしてどれもが中畑さんの造った道具によって出来ているのですね。
きっと今度から漆を見る度に中畑さんのことを思い出します。
職人さん、かっこいいデス☆
でも、跡継ぎ…いないのですか?
Commented by tamamariko at 2006-08-25 12:55 x
漆工芸品っていうと、完成されたものしか目に入りません。
作ってる過程を考えても、刷毛ぐらいのもんで・・・。
漆掻き用具というものを知らないわたしはどんなものなのかとても気になります!
でも、この方だけにしか受け継がれていないという技術は伝えていってほしいですね。
その技術が青森県にあることに誇りを感じますね!
Commented by marugoto_aomori at 2006-08-25 13:10
>kashiwaさん、こんにちは。
蒔絵は確かに素晴らしい伝統美ですね。
津軽塗でもその技法を取り入れている方が増えているようです。
中畑さんに限らず、
日本の伝統文化を裏で支えている職人さんが数多くいます。
そんな人たちに光が当たる世の中であってほしいものです。
Commented by marugoto_aomori at 2006-08-25 13:14
>ぱ〜るさん、こんにちは。
ご多分に漏れず中畑さんにも跡継ぎはいらっしゃいません。
技術を残すため映像で残されたりはしているようですが、
とても残念なことです。
でも、「職人さん、かっこいい」、そんな風に思ってくれる人が増えれば、
いつかは後に続く人も出てくると信じています。
Commented by marugoto_aomori at 2006-08-25 13:18
>tamamarikoさん、こんにちは。
漆掻き用具自体の写真があまり上手く撮れてなかったので、
載せませんでしたw
漆掻き職人の要望に応じてカスタマイズして作っていらっしゃるので、
その形はどれも微妙に異なっています。
そんなことを出来るのも機械仕事でないから。
職人技のすごさですね。
Commented by ほんづ at 2006-08-26 18:58 x
漆塗りというと、津軽のイメージですが、その道具が田子町で作られてたなんて知りませんでした。

こういう技は受け継いで欲しいのですが、やっぱり跡継ぎは居ないのですね。とても残念です。
Commented by LINDEN-WALTZ at 2006-08-27 11:48 x
漉し紙が無い、筆の材料が無い、ナイナイ尽くしの話が聞こえてくるなかで、健闘している鍛冶屋さんにはエールを送りたい。
でも、日本の生漆の自給率は1パーセント(百分のイチ)。
国産漆を使った製品が何処にあるのかわかりませんが、ピン-キリの輸入漆も取り入れ産業を成立させている関係者の苦労が一方にはありますね。
Commented by reev at 2006-08-28 07:23
おはよう御座います☆

いわゆる”鍛冶屋さん”って、昔は結構見かけましたよね。
オヤジも小さい時に、真っ赤な鉄の塊が見る見る間に包丁などの形になって行くのが楽しかったな。

田子にこんな素晴らしい職人さんがいらっしゃるに驚きでした。


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