まるごと青森 marugoto.exblog.jp ブログトップファンになる画像一覧

古くて新しい? 津軽の「錦石(にしきいし)」

ご自宅や実家にこんな「置き石」はありませんか?
それじゃあ、子供の頃、親戚の家で見かけたことは?
d0007875_15211134.jpg
津軽は「錦石」と呼ばれる美しい天然石の産地として古くから有名です。
「錦石」とは、磨くと美しい色彩や光沢を示す津軽産の天然石の総称。鉱物的分類というよりは、その色の美しさや模様の特製によって分類されるのが一般的で、多彩な色彩と模様が錦のように美しいことからその名が付けられたのだとか。

津軽では、このきれいな錦石を削り、磨きをかけて、観賞用としてはもちろんのこと、実用品や装身具として古くから利用してきました。
d0007875_15285572.jpg
この美しさは広く知られていたようで、「津軽藩日記」には1675年に幕府に錦石を献上したことが記録されていますし、菅江真澄の「遊覧記」や伊能忠敬の「測量日記」、木内石亭の「奇石産誌」においても度々紹介され、そして絶賛されています。

現在ではいろいろな形に加工されますが、江戸時代は、”津軽玉”と称される珠状にしてかんざしや根付けに用いられるのが一般的でした。この津軽玉の制作を修行した若狭藩士が、若狭へ帰って珠づくりの技術を伝え、若狭瑪瑙細工の隆盛をもたらしたと伝えられています。さらに、この流れを継いだ者が甲斐の国に入り、有名な山梨水晶細工の基礎づくりに貢献したのだとも。

ところが、本場津軽の錦石づくりは一時途絶えたことがあります。弘前城下を流れる土淵川の瑪瑙が取り尽くされてしまったことが主な原因とか。ようやく復活したのは昭和になってからのことで、因果なことに、若狭の飾り物細工屋に徒弟として修行した津軽人がその技を持ち帰ったことがきっかになりました。
d0007875_15351571.jpg
(↑上が磨いたあとの錦石。↓下が磨く前の錦石。)d0007875_15423244.jpg
錦石は大きく分けて「置き石」と「細工」の2種類。どちらも、たくさんの地道な工程を経て削られ、そして磨かれ、やっと輝きます。

これまでは、アスパムや青森空港で目にしても何となく通り過ぎていましたが、これからは、見る目が違ってきそうですね。 by 義人

錦石は『青森県伝統工芸品』に認定されています。
by marugoto_aomori | 2007-05-14 16:16 | あるあるこんなもの | Comments(10)
Commented by jazz_3773 at 2007-05-14 19:33
こんばんは。
先日、弘前城の桜を見に行ったときに加工場の看板を見ました。
下北半島の陸奥湾沿いには同じように「有戸石」があります。
まだまだ、ディープな青森があるんですね。
Commented by ぱ〜る at 2007-05-14 20:32 x
綺麗な石は好きで、よくお店に置いてあるのを眺めていましたが、こういうのは特別(秘境)な土地の地下や洞窟でしか採れない物と思っていました。
でもまさかこんな身近な場所に潜んでいたなんてビックリです。
今まで以上にチェックですね☆
Commented by kashiwa at 2007-05-15 01:08 x
こんばんは
こんな綺麗な石が津軽にあったんですか。何度か目にしてはいましたが津軽が産地だったんですね。一度途絶えたものが復活するなんてどういう仕組みでしょうね。磨く前はごく普通の石に見えますけどね^^
Commented by yukimi at 2007-05-15 09:39 x
初めて訪問しましたが、いろんな情報に感激しています!

「錦石」、そういえば見たことありますが、今まで全く詳しいことは知りませんでした。見る目が変わります!!

過去のブログもゆっくり読ませていただきます!!
Commented by marugoto_aomori at 2007-05-15 11:55
>jazz_3773さん。
おぉ!そういえば、弘前城の公園内でも石を飾っているお店がありました。西濠の桜のトンネルのあたりにあったような・・・。でも、錦石のことを調べる前だったので、やっぱり通り過ぎちゃってました(笑)。来年はそんなことしませんけど(笑)。
「有戸石」のことは知りませんでした。石の良さに気づいた今の私にはとっても興味があります。
Commented by marugoto_aomori at 2007-05-15 12:16
>ぱ~るさん。
そうですよね。まったく同感です。
錦石ってのは、石炭のように穴を掘り進めて探し当てるようなイメージを何となく持っていました。それが、津軽半島一円でとれるなんて・・・。今別、三厩地区の海岸、鰺ヶ沢、深浦地区の海岸、内陸部では中村川や岩木川、土淵川などがメッカで、なんと!掘るんじゃなく拾うのだそうですよ!!
お店の錦石も要チェックですが、これらの海岸も要チェックです。スゴイ石が見つかるかもしれませんよ!・・・磨かなきゃダメですけど(笑)。
Commented by marugoto_aomori at 2007-05-15 12:45
>kashiwaさん。
はい、磨く前の錦石は、どこにでも転がっていそうなタダの石っころに見えます。磨いてみようなんて思いもしませんよね(笑)。
でも、愛好者によると、錦石の一番の楽しみは「探石(たんせき)」なのだそうです。拾った石が想像通りに美しかったときは無上の喜びだとか。

復活させたその方は、一体どんな覚悟でその道を選んだのでしょうか?もしかしたら、若狭の方々が津軽の錦石を復活させようとしてくれたのかもしれませんね。
Commented by marugoto_aomori at 2007-05-15 13:31
>yukimiさん。
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
懐かしい情報から不思議な情報まで、青森のいろいろな情報をご紹介しますので、お時間があるときにのぞいていただければ嬉しいです。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

ところで、yukimiさんは青森でも講習会を開催されているんですね。東京会場だと無理ですが、青森会場(新町の「赤い林檎」さん)なら受講のチャンスがありそうです。あ、センスの欠片もないので無理かも・・・(笑)。
Commented by eeemmm at 2008-09-10 19:13 x
はじめまして。
拾ったら、どこかで磨いてもらえるのでしょうか?
拾ってみました(笑)が。
Commented by marugoto_aomori at 2008-09-11 07:07
>eeemmmさま。

おはようございます。

スミマセン、拾った石を磨いてくれるところはちょっと解りません。
磨くと写真にあるようにホント美しくなるんですが・・。

またお立ち寄りください。


青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です


by marugoto_aomori

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

検索

カテゴリ

全体
おいしい食材
あるあるこんなもの
青森の旅
ちょっと「立ち寄り」
青森食べ歩き
手しごと
東京の「あおもり」
街歩き
青森のアート
青森人
その他
未分類

最新のコメント

ぷるみえさん、いつもご愛..
by marugoto_aomori at 20:46
こんにちは。 いつも楽..
by ぷるみえ at 08:55
そうですね。地元の食材を..
by marugoto_aomori at 12:48
はじめまして。 検索し..
by saku at 14:03
> 通りすがりの隣県民さ..
by marugoto_aomori at 19:10

最新のトラックバック

http://venus..
from http://venusco..
venussome.co..
from venussome.com/..
venusgood.co..
from venusgood.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://while..
from http://whileli..

タグ

(421)
(272)
(242)
(160)
(125)
(110)
(92)
(88)
(86)
(80)
(73)
(71)
(67)
(52)
(50)
(40)
(38)
(34)
(31)
(21)

以前の記事

2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
more...

【お知らせ】

○まるごと青森Facebookページ始めました。登録がある方はもちろん、ない方も登録して下記ページで「いいね」のクリックして、まるごと青森ブログともどもご愛顧をよろしくお願いいたします。
まるごと青森FBページ

○記事に登場する人物・制作物等一切の内容に対する誹謗中傷や記事の内容に直接関係のないコメントやトラックバックについては、削除いたします。あらかじめご了承ください。

記事ランキング