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小川原湖で見つけた幻の「菱の実」

「菱(ひし)の実」ってご存じでしょうか?
ある夜、いつもよくしてもらう焼鳥屋に出かけたところ、
目の前に見慣れない形の食べ物が・・・。

それがこの「菱の実」。
待ち合わせした同僚のひとりが外出先の「道の駅」で見つけ、
美人ママに無理を言って茹でてもらったものでした。
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「菱」とは、
ヨーロッパ及びアジアの温帯地方に広く分布し、
日本各地の池や沼に自生する一年生の水生植物。
水底の泥の中から芽を出して水面に菱形の葉を広げ、
夏になると茎の先に白い花を咲かせて実をつけます。
大きさはせいぜい4~5㎝。
2本のするどい棘をもつ硬い殻に包まれていて、
その中の白い部分(仁)を食用とするのだそうです。
d0007875_2181234.jpg

食用としての歴史は極めて古く、
日本最古の歌集「万葉集」にも詠まれていますが、
最近は、佐賀県など一部の地方をのぞいてすっかり見かけなくなり、
「幻の果実」と言われるほど貴重な食材になってしまったようです。

その”幻の菱の実”がなぜ青森に!?
あちこち辿ってお話しを聞いてみたところ、
小川原湖にもかつて菱が群生しており、
この地方では茹でた菱の実をおやつ代わりによく食べていたのだとか。
d0007875_218274.jpg

どんどん姿を消し、忘れら去られていく菱の実を知ってほしいとの思いから、
小川原湖に自生している菱の実を採取し、道の駅「おがわら湖」の直売コーナーに出荷しているのだそうです。

この地方の食べ方はいたってシンプル。
殻つきのまま茹でてから、殻を割り、そのまま食べます。
可食部分は多くありませんでしたが、食べた感じはまるで栗のよう。
なるほど。「ウォーターマロン(水栗)」という別名までありました。

さらに、佐賀地方ではこれを煎じて飲む習慣があるとのこと。
なんでも、昔から漢方のひとつに数えられていて、
「五臓六腑に良い」と言われているのだそうです。

それにしても・・・、
これが「菱の実」というものなんですか~!
しかも、小川原湖にちゃんと残っているというんですか~!!
またひとつ未知の青森を発見してしまいました(涙)。
by 義人
by marugoto_aomori | 2008-01-10 18:00 | おいしい食材 | Comments(7)
Commented by kashiwa at 2008-01-11 01:45 x
こんばんは
これは珍しい!菱の実が青森にあるなんて・・・
私の若い頃は漢方薬として売っていました。
私も乾燥した灰色の硬いものしか見たことがありません。
おやつとして食べられるとはびっくりです。
ウオーターマロンというのも初めて聞きました。
では菱は外国には沢山あるんでしょうかねぇ・・・菱といえば忍者を連想してしまう私は変かしら・・・((~o~))
Commented by kkojima at 2008-01-11 08:52 x
おもしろい。栽培できないんですかね?水田を転作に使うと、水を落としてしまうものだから一帯の地下水脈とかに影響して良くないのでは?と思ってるんですが、こういうものだと、水田という形態のまま、米以外の作物として作付けできると思うんですよ。
Commented by reev21 at 2008-01-11 09:09 x
おはようございます☆

「菱の実」は、小さな頃から馴染みがありました。
佐賀平野や筑後平野には、縦横無尽に掘割(クリーク)が張り巡らされていて、そこにこの菱の実が自生しています。 茹でて食べると、少し水っぽい栗のような味がして、美味しいです。

昔は、リヤカーを引いたおばあちゃんらが「ひ~しやんよ~」、とリズミカルな声を張り上げながら、売りに歩いていたものです。 最近では、「菱焼酎」もあります。 とても懐かしい記事でした。
Commented by marugoto_aomori at 2008-01-11 19:10
>kashiwaさん。
そうなんですか~。八戸でも売られていたんですか~。
周辺地域の沼や池に自生していた菱の実が、商都八戸に集まってきていたのでしょうか。田舎育ちの私は、見たことも聞いたこともありませんでした。池や沼は逆にいっぱいあったんですが・・・(笑)。

漢方薬に数えられるだけあって、いろいろな有効成分が入っているのだそうですね。お話しをうかがった方も、菱の実を殻ごと煎じて飲んでいるとおっしゃっていました。乾かせば、何回でもエキスが出てくるのだそうです。

菱はやっぱり忍者です!(笑)
忍者が逃げる際にまく”播き菱”って、もともとはこの菱のことですよね?
小さい頃にこの実を知っていたら、間違いなく、食べたりなんかしないで、忍者ごっこに使っていると思います。だって、あの棘はほんとーに痛いですもの(笑)。
Commented by marugoto_aomori at 2008-01-11 19:20
>kkojimaさん。
転作作物とはおもしろいかもしれません。
小川原湖では、数メートルの海底から芽を出しているようですが、田んぼならせいぜい数十㎝。収穫も楽ですしね。
小川原湖で採取している方は、「このままでは小川原湖の菱の実は姿を消してしまうのではないか。どこかに移植して守っていけないものだろうか。」とおっしゃっていました。そういう意味からも貢献できるのかもしれませんね。
小川原湖の菱は昔から自生している「和菱」ですが、九州地方には、肉厚で可食部が大きい「唐菱」も導入されているようです。食材としての価値がわからないので不安はありますが、調べてみる価値はあるかもしれませんね。
Commented by marugoto_aomori at 2008-01-11 19:53
>reev21さん。
やはりそうなんですか。
ネットや図鑑でいろいろ調べてみたところ、佐賀県には「ひしあんを用いたおはぎなど様々な郷土料理がある」という記述がありました。使われ方は、こちらでいうと栗やクルミのような感じなのでしょうか。菱売りの行商が来るほど身近な存在だったんですね~。とても興味があります。

個人的には、菱焼酎にかなり惹かれていますね~(笑)。菱には良質な澱粉が含まれているとあったので、絶対おいしいはず!佐賀県まで行くチャンスはないので、東京出張の際に手に入れる方法を思案中です(笑)。
Commented at 2014-06-16 11:45 x
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