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節目の贈り物 「八幡馬」

「八幡馬」をご存知でしょうか。
八幡馬は、南部八戸地方に古くからある玩具のひとつ。
700~750年前、京から流れてきたひとりの男が八戸で木工業を営むようになり、その男が、余暇を見て造った木彫りの馬が今日の八幡馬になったと考えられています。
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その後、この木彫りの馬が地域の農民達に伝わって農閑期の副業として造られるようになり、櫛引八幡宮の例祭でお土産品として売られたことから、いつしか「八幡馬」と呼ばれるようになったのだそうです。

もともとの八幡馬は、赤松の木を削り、ニカワでとかした鍋ススを塗って、本物の馬の毛を植え、胴体を千代紙で飾り、あぶみ手綱や鈴をあらわす点を描いた素朴なものでした。

基本の色は、白、黒、赤。背中に人や猿をのせた馬や、車輪のついた台車に乗った馬などいろいろな形の八幡馬が造られていたのだそうです。
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 (こちらが伝統的な八幡馬。伝承者はおひとりだけなのだそうです。)

南部八戸地方は昔から知られる馬の名産地。南部八戸に住む者にとって、この八幡馬は非常になじみ深いもの。どの家に行っても、必ず一体か二体は玄関か床の間などに飾られていたりします。

馬はもともと邪気を払う神聖な動物として崇められていたため、玩具がいつしか縁起の良い置物となって、広く庶民に浸透していったのではないでしょうか。

そんな八幡馬は、節目に贈る記念品としても定着しています。
例えば別れの日。
白木の八幡馬に、こんな風に寄せ書きしたりします。
結婚祝いや新築祝いには、家紋を入れた八幡馬を贈ることもあるんですよ。

別れの3月。出会いの4月。
大変お世話になりました。
新年度の「まるごと青森」ブログもよろしくお願いいたします。
by 義人
by marugoto_aomori | 2008-04-01 23:35 | あるあるこんなもの | Comments(17)
Commented by hitomi at 2008-04-02 10:16 x
ああ!ぎくーっとしたぁ!!
スクロールしながら読んでいって、下から2行目で
本当にどきっとしました。
以前にも、なおきさんが「3月末まではこの体制で」と
書いてあり、もしかして終了の可能性も?と恐れていたので
なおさらです。
新年度も更新を楽しみにしています。がんばってください。
ハァ~・・・ああ手の平に汗・・・。

八幡馬ですが、何も知らない旅行者は、物産展に陳列されていても
「ふうん」と見過ごしてしまいがちです。この記事のように、歴史や、
人々の中での愛され方を知ると、一つ一つの物の見え方が変わります。
重みが増すような気がします。

あひゃりぎゃとうごじゃいます~~、ああ血の気が下がっって・・・。
Commented by はたけ番@緑ネット at 2008-04-02 12:35 x
八幡馬ーー遠い子ども時代に見た覚えがあるような。なつかしいです。郷土玩具って、その土地ならではの暮らしや伝説を物語ってくれるのですね、興味深いです。そういうことを知ったり、調べたりできるような「ゆったり旅」がしたいですね〜。
これからも郷土食あふれる記事を楽しみにしています。よろしくお願いしまーす。
Commented by hitomi2 at 2008-04-02 17:32 x
すみません2度目のコメントです。
やっぱり下から2行目の文言が気になります。
義人さんっっっ!まさか・・・。
Commented by らーま at 2008-04-02 18:50 x
本当に別れと出会いの季節ですね。
こちらでも、どなたか異動になられたのかしら。。
新転地に赴任されちゃったのかなぁ。
慣れるまで大変かと思いますが、落ち着かれたら拙いブログですがたまにあそぴに来てくださいね(^_-)
Commented at 2008-04-02 19:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kashiwa at 2008-04-02 23:04 x
こんばんは
私にとっても八幡馬は馴染み深いものです。漠然と八戸は馬の産地だから八幡馬という玩具というふうに思っていました。そうだったんですか!
櫛引八幡が八幡馬の由来だったんですね。京都の人間が最初に作ったというのもおもしろいですね。
4月はお勤めの方人事異動で大変ですね。頑張ってくださいね。(^_-)-☆
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-02 23:23
>hitomiさん。
こんばんは~。
何も知らないで見ることと、その歴史や背景を知って見ることの違いって大きいですよね。知らないことが当たり前と思えばそれまでですが、何事にも理由があると思えば、その理由も魅力につながりますものね。私もhitomiさんの考えに同感です。

さてさて・・・(笑)、すっかりお別れのような文面になってしまいましたが、
「まるごと青森」ブログのメンバーは、増えることはあっても減ることはないんですよー。きっと(笑)。
これからも、ここで青森の魅力をお伝えしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。もちろん、青森ツアーもですよ~。
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-02 23:53
>はたけ番@緑ネットさん。
こんばんは。そんな旅が出来たらどんなに豊かな気持ちになれることか!ゆっくり、じっくり、私もそんな旅がしてみたいです。長~い休みがないものでしょうか(笑)。

八幡馬は、その造形美と華やかさから、福島の「三春駒」、仙台の「木下駒」と並んで日本三駒に数えられているそうです。
その土地土地にある名産品を、「どうせ土産品」なんて思わずに、じっくり味わってみるのも楽しいですね。今、無性に興味がわいてきたのは、北海道の定番「木彫りの熊」です(笑)。

これからも「まるごと青森」ブログをよろしくお願いします。
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-03 00:07
>らーまさん。
こんばんは。
3月にやってくる別れは、悲しいというか寂しいですよね。
楽しい仲間が同じ職場から去っていったりして・・・。ま、意外と「フロアひとつ移動するだけ」っていう別れも多いんですけどね(笑)。
寂しい時期ですが、3月の別れと4月の出会いでプラマイ・ゼロってとでしょうか(笑)。
もちろん、らーまさんのブログにはちょくちょく遊びに行きますよ。
今年度も楽しい記事をよろしくお願いしますね~。
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-03 00:11
>鍵コメントさん。
了解しました!
前々から興味はあったんですよ。ブログでも拝見していましたし・・・。
具体的なことはいろいろ相談させてください。よろしくお願いします。
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-03 00:27
>kashiwaさん。
こんばんは。
やはりkashiwaさんにとっても身近でしたか~、八幡馬。
今では、駅とか主要道のわきとか観光名所なんかに、とても大きな八幡馬が飾られていたりしますよ。

八幡馬もそうですが、身近なものをブログで取り上げるたびに、知らなかったことがわかったり、気づかなかったことが見えたりして、青森のことを見直すきっかけになっています。知れば知るほど青森の魅力が見えてきて・・・。やっぱいいですね~、ふるさと青森は(笑)。

はい。頑張りますよ~!
Commented by はなはな at 2008-04-03 00:48 x
八幡馬、このすくっと立った姿が何とも凛々しいですね (´ー`)でも「木彫り」って所が優しさを出してるなぁ~と思いました。
本当に春は別れの季節でもあり出会いの季節でもありますね。私は自分が去るのはまだいいですが人に去られるとかなーーり寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。
その分新たな出会いもあるんですけどね…複雑です。どんなことがあれ私はこれからも「まるごと」ブログを拝見させて頂きますよ~!私と青森を結びつけてくれた原点ですからね(´ー`)v今後とも宜しくお願いします。
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-03 23:50
>はなはなさん。
ね~、凛々しいでしょ~。
地元では、正直なところ、八幡馬に親しみはあっても、それほど敬意を抱いていないような気がします(笑)。でも、いろいろ調べてみたら、八幡馬は実はすごいものだったんですよ~。見た目で判断しちゃいけません(笑)。
はなはなさんも、この季節、同僚らと別れと出会いを繰り返してきたことと思います。そのときは悲しいですが、あとから考えると、自分やまわりが大きくなるチャンスだったりしますね。

さ、別れがあった人もなかった人も、もう四月なんですから、頑張って張り切ってきましょう!これからもよろしくお願いします。
Commented by uma-kana at 2008-04-04 21:59 x
はじめまして♪「八幡馬」の製作にたずさわっている者です。(主に絵付け)「八幡馬」を取り上げてくださってありがとうございます!みなさんのコメント、とても参考になります。
「まるごと青森」ブログは、楽しいのでよく拝見させていただいておりますが、今回は「八幡馬」ということでびっくりしました。取材に来られたのは知りませんでした。なんだか見覚えのあるショーケースがみえる…。
私が言うのもなんですが、結構、作るのに手間をかけてます~。入社した時はあまりの手間隙かけた作業にびっくりしてしまったほどです。絵付けパターンも実は無数にあります!!愛情かけた商品を手にしたお客様が、ほっこりと和んだり、愛着を感じていただければ、幸いです。みなさまに愛着を持っていただけるような商品をこれからも作っていきますね。八幡馬、今後ともよろしくお願いします。
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-05 09:26
>uma-kanaさん。
はじめまして。コメントありがとうございます。
そうでしたか。あのショーケースに見覚えがあるんですね・・・(笑)。
お邪魔したのは3月で、八幡馬に関するお話をショーケースのあるお部屋で聞いたあと、作業場を見学させていただきました。一枚目の写真は、商品を保管している(?)奥の部屋で撮らせていただきました。uma-kanaさんでしたら、その光景がよーくわかりますよね?(笑)
絵付けの一部も見学しました。緻密な手作業のなんと多いことか。迷彩服(?)の特注品も作業途中でしたが、色造りから始めるとは・・・驚きでした。
みんなで協力し、八幡馬を伝えていきましょう!
Commented by uma-kana at 2008-04-05 23:59 x
「奥の部屋」よ~く知ってます。それでライトが斜めにあたっているんですね、納得。(^-^)絵付けも見学されたとは!もしかしたらお会いしたのかも?作業に集中しているため、私の方は気がつかず…です。残念。特注の迷彩柄の時にいらしていたとは、ラッキーdayでしたね。滅多におめにかかれないですよ~。
また何か機会がありましたら、「八幡馬」をどうぞよろしくお願いいたします。♪
Commented by marugoto_aomori at 2008-04-07 22:28
>uma-kanaさん
はい。だからライトが斜めからなんです(笑)。
私がお邪魔したときは、たしか、1階におひとり、2階の下色をつける作業におひとり、色を塗るところにおひとり、小さな八幡馬に毛をつけている方がおひとりでした。いらっしゃったんでしょうかね~(笑)。
見学させていただき、それぞれの細かい作業があってこその八幡馬だと、深く感じた次第です。ず~っと守り伝えていきたいですね。
細かい作業で大変だと思いますが、八幡馬のためにもぜひ頑張ってくださいね。


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