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「秘湯」ではなく「湯治の宿」です ~古遠部温泉

青森県はうっかり銭湯に行くと実はそれは温泉であるのが普通という、とても温泉が身近な土地柄ですが、そういった日常の温泉のほか、冬は湯治場で夏の疲れを癒すということもよく行われていたものです。

今回訪れた古遠部温泉は、そんな湯治の宿の一つで、元の碇ヶ関村(現平川市)の森の中に佇む一軒宿です。
入口には”療養の古遠部温泉”という看板が掲げられており、なんだか効きそう!
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たった260円の入浴料を払って浴室へ。
一歩入って驚いたのがそのお湯の量。床一面を数センチのお湯の層が覆っています。
「どどどどどーー」とお湯が湯船に入るそばから、「ざざざざざーー」とあふれ出しています。
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ここの温泉はなんと毎分500リットルの湧出量を持ち、湯船を出て床に寝そべってくつろぐ入浴(?)の仕方も普通に見られる光景なのだとか。
いやいや見事な掛け流し……って言うより「溢れっぱなし」ですよこれは。なんという贅沢。

お湯は結構熱めと聞いていましたが、実際浸かってみると、あふれるお湯と一緒に体の疲れも流れ出ていくような、ちょうどいい湯加減です。
お湯を口に含むと結構な金属臭。成分が濃いんでしょうか。
それにしても、極楽、極楽(´。`)

ご主人曰く、「温泉は病気に効く、と大声で言えるものじゃない。でも実際、病院で治らない病気が治る人もいる。温泉が人の治癒力を高めるのは確かだが、加えて自然の中を散策したり、リラックスして過ごしたりする相乗効果なんだと思うよ」

うーん、確かに日帰りでもリラックスは十分できます!いいお湯でした。
あがってからも体の芯までポカポカです。

古遠部温泉はずっと湯治だけでやってきたそうですが、昔ながらの湯治で長逗留する人はだいぶ減ってしまったそうで、今は料理を提供する通常の宿泊もやっています。
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最後に、「これは秘湯ですね」と言ったら「湯治の宿ですよ」と、やんわり訂正した主人の言葉に、この温泉宿の全てが込められているように感じました。

じっくり滞在する湯治の習慣が薄れ、訪れる人の目的が変わって短期滞在や日帰りが増えても、この宿が昔と変わらず提供しているのは、いいお湯やくつろげる建物、周囲の自然をひっくるめた”癒し”なんだと…

なんだかいい言葉を聞いて「今度はもっとゆっくり来たいな」と思った反面、自分の言葉のうかつさをちょっぴり反省して、温泉を後にしたのでした。

by くどぱん!

○古遠部温泉
 平川市碇ヶ関西碇ヶ関山1-467
 TEL.0172-46-2533
 日帰り入浴:9:00~20:00 260円
 (国道7号線を碇ヶ関御関所のところで国道282号線に入り、
  約3.5km進んだところを左折して1kmほどのところです)
by marugoto_aomori | 2008-10-10 23:23 | 青森の旅 | Comments(10)
Commented by ポン太 at 2008-10-12 17:25 x
毎分500リットルだなんて、まるで温泉の川に入ってるみたいじゃないですか!
青森県もいろんなのがあるんですなぁ。
そういえば、碇ヶ関なんて、たぶん20年以上行ってませんよ。
Commented by marugoto_aomori at 2008-10-13 11:29
>ポン太さま、こんにちは。
ホントに惜しげもなく湯船からお湯があふれ出しています。だから床で寝そべってても十分暖まるという…ちなみにその姿勢を「トド」と呼ぶとか。
碇ヶ関は普段の行き先としては気づきにくいかもしれませんが、今度温泉に行くときにはぜひ思い出して行ってみてください。そして「トド」になってみてもらって(笑)
そういえば本文に書き忘れましたが、宿で出すお米は従業員の田んぼでとれたもの、味噌は大鰐町のマルシチさんのものを使っているそうです。食事もおいしそうですよ。
Commented by 目目 at 2008-10-13 11:33 x
リュウマチの母のリクエストで行ったことがあります。ほんとうにすごいお湯の量ですよね。母だけではなく、私もすごく癒されたのをおぼえています。
Commented by clear sky at 2008-10-14 01:47 x
秘湯ではなく、湯治の宿かぁ。
宿主の方の深い気持ちがここに表れているでしょうね。
私も宿の方を直接みませんでしたが、ちょっとした要求に快く答えてくださったことに今でも感謝しております。
Commented by marugoto_aomori at 2008-10-14 11:26
>目目さま、おはようございます。
本文で書いてませんが、いちばん下の写真は、お風呂がある建物から流れ出るお湯の様子です。析出物というのでしょうか、地面に成分がびっしりこびりついています。
お湯が良くて湯船に浸かると「あずましい」。ご主人が優しくて「あずましい」。お風呂から出て外に出ると森の香りがしてまた「あずましい」。癒されます、ここは。
Commented by marugoto_aomori at 2008-10-14 11:26
>clear skyさま、おはようございます。
ご主人はほんと、いい方ですよね。私にもいろいろお話してしてくださいましたが、あの一言はとても記憶に残りました。
いろんな変化にスマートに対応していく宿がある一方、こういう「変わらない」ことにも、とても大切な価値があるのだと思います。その価値を貴重なものと思える方々に、ぜひ(一度と言わずに)訪れていただきたい宿でした。
Commented by toシロ at 2008-10-15 10:23 x
若い頃、温泉巡りをしてたときに何度か行きました。
クーラーBOXに飲み物・食べ物を詰め、温泉に着いたら部屋を借り、
そこで、入浴→部屋で休息→入浴→休息→入浴....朝から晩まで、
帰りが面倒になるくらいゆっくりしていました。
まだ古い建物の頃です。
Commented by 柴D at 2008-10-15 21:19 x
 はじめまして、初コメです。非常に有名な温泉なので、行って見たいんですけどね~。なかなかスケジュールが取れません。話によると宿泊の晩ご飯が非常に美味しいとか。
Commented by marugoto_aomori at 2008-10-29 23:14
>toシロさま、こんばんは。
レスが遅くなりまして申し訳ありません。

古い建物の頃…以前は今とは違う建物だったのですか。そういえば入口もまだきれいですもんね。
私が訪れたときはまだ暖かかったですが、最近はだいぶ涼しくなり、温泉が有り難い季節になりました。次は溶けそうなくらいにゆーーーったり過ごしてやるぞ…と、ますます野望(?)を膨らませている今日この頃です(笑)
Commented by marugoto_aomori at 2008-10-29 23:29
>柴Dさま、こんばんは。
初コメいただいたのにレスが遅れまして、申し訳ありません。

ご主人とは宿泊の際の食事のこともお話ししたのですが、「温かいものはお客様が座ってから出す」とおっしゃっていました。こういうところにもご主人の心遣いが感じられます。
ちなみに冬のメニューは、じゃっぱ汁などの鍋物、天ぷら、岩魚(入口脇に生け簀があります)、タラの昆布締め、山菜などだそうです。温泉から出て一杯やりながら食べたいですねぇ(笑)


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